「一縷の望み」その5

月曜7時32分

ギムリがいらいらしていたのは、ポリアコフが最後に、それもだいぶ遅くに現れたからばかりではない・・・
ニューヨークJJSの古馴染みたちももはや信用はならなくなっていたのみならず、ここ二週間の間は、ミーシャのジョーカーに対する蔑みに満ちた言葉を聞かされてきた、しかもハートマン子飼いのジャスティス・デパートメントのエースたちがジョーカータウンでギムリのあとをかぎまわっているようであり、バーネットの世論操作のおかげでジョーカーたちは、街にたむろし、闇組織の覇権をめぐって抗争を繰り広げているギャングたちの格好の的と化しているのだ・・・
そういった様々な事柄のみならず、訳のわからない寒気も感じている・・・
どうにもくしゃみが出て大きく赤いハンカチで鼻をもみさすらねばならない・・・
そうして現れたポリアコフの態度自体も気を休めるものではありはしなかった・・・
ノックもせずに入ってきて、乱暴にドアを閉めて言い放ったのだ・・・
「屋根の上に、ジョーカーの見張りがいるようだが、街灯で見えてるぜ・・あれで気づかれないとでも思っているのか、俺だからよかったものの、他の奴なら捕まってるか、殺されててもおかしかなかっただろうな、まさにアマチュアだ、とんだDilettante素人ぶりだな・・」
敏感になっている鼻をもみさすっていたハンカチをみやりながら答えた。
「屋根のジョーカーはヴィデオだぜ、誰か来たら、あの娘がそのイメージを部屋に投影して知らせてくれるんだ、その投影には光が必要なんだ、そして俺がそのことを知るより早く、ピーナッツとファイルが侵入者を外に連れ出す手筈になっているんだ」ギムリは湿ったハンカチをポケットに納め、壁を二回叩いて合図してから天井に向け言葉を放った「ヴィデオ・・お客様にリプレイをお見せしろ」倉庫の隅の空気が揺らぎ、闇が広がって、その瞬間彼らは外に立っていた・・闇の中、傍を恰幅の良い男がよぎった、闇が密度を増して、その男ポリアコフの肩や頭を映し、鼓動すら感じられるかのようだ・・・
その映像を、ポリアコフは不快を顕わにしてヴィデオ越しに見ていたが、そのイメージはギムリの哄笑とともに消えうせた・・・
「それにシュラウドが後ろに立ったのも、あんた気づいちゃいなかっただろう?」
闇の中から華奢な身体が実体を持ち始め、シュラウドはその人差し指をポリアコフの背中に突きつけ、こういってのけた・・・
「Bangバン」そして囁いた「これであんたは死んでる、ロシアのジョーカーと同じ運命を辿る」
その言葉にドアの横に立っている、ピーナッツとファイルの顔に笑顔が広がっていった・・・
それでもポリアコフの度胸は認めざるをえまい、
シュラウドの方に視線を向けもせず、うなずいてこともなげに言葉を発したのだから・・・
「降参だ、あんたがたの方が優秀と認めよう」
「ああ、そうとも」
ギムリは、蛇口から迸るような洟をすすりあげながら、シュラウドを手で示しながら言葉を投げかけ・・・
「そうさ誰が入ってきたかわからないうちに、
侵入者はいなくなるって寸法だ・・」
闇そのものを思わせる、存在感の薄いジョーカーがその言葉に頷いて応えた。
「屍だけが残るのさ」シュラウドはそう囁いて、凄みのある笑みを浮かべ、大気に消えるように、闇に溶け込んで消えてしまった。
「ちょっとしたエース部隊だな」そう茶化したポリアコフに、ギムリは面白くもなさそうな渇いた笑いとともに言葉を返した。
「ヴィデオは電子機器に近づけられなぇ、
神経がオーバーロードしちまうからな、TVの前になんか近づいた日にゃ、すぐに心臓が不整脈を起こして死んじまうときている・・・
シュラウドは非実体化、気化っていうんだったかするたびに死に近づき、いづれは永遠に実体に戻れなくなっちまうだろう・・・
なにがエースなものか、ポリアコフさんよぉ、ただのジョーカーさ、俺同様のな、ロシアのラボで大勢見てるだろうからわかってるだろう・・」
その皮肉に、ポリアコフは灰色がかった髪を指ですきながら頷いて応えた・・・
「ロシアだって間違うことはあるさ、それはアメリカと同じだぜ、望まざる過ちは数あれど、それを償うべくできることをしている、あんた方はそうじゃないのかな・・」そういって瞬きもせずにじっとギムリをみつめて話題を転じた。
「シリアのエースは来てるのか?」
「ここにいます」そう応えて、姿を現したミーシャに、ギムリは眉をしかめざるを得なかった・・・
ピーナッツとファイルに向けられたミーシャの視線は、まずいものを見たようで尊大であったのだから・・・
ポリアコフの言葉に応え、アラビアの闇をまとったかのように、現れたその姿はギムリの目にも魅惑的ですらあったが、これは深夜の幻のようなもので、危険を伴っている、惑わされてはならない、と己に言い聞かせねばならなかった、だいいち俺のこの姿を忘れたのかと・・・
ワイルドも言っていたじゃないか・・・
「有害な毒キノコに手をだすのは正気ならざる所業なり・・」と・・・
おれはジョーカーなんだぜ、あのあばずれ女から見れば最下層の存在であり、ハートマンに復讐するために、その存在のおめこぼしをいただいているにすぎまい、人間とすら思われていないのだ・・・そうただの道具にすぎない、他に手段がないゆえ利用しているだけなのだ、そういった意識の感じられるその視線に対し、叫びだしそうになるのをギムリは懸命にこらえた・・・
いつか俺の道具にしてみせると・・・
「私はかまいかせんよ・・ヴィジョンは得ているのですから・・」そうしてポリアコフには笑みを、ギムリには嫌悪を示して言葉をついだ・・
「今宵は吉日でありましょうゆえ」
その言葉にギムリは嘲りを返さずにはいられなかった。
「夢で上院議員をどうにかできるってか?」
振り返ったその目に炎を湛え、ミーシャが応えた
アッラーの恵みを甘くみないことです、その乱れたこころゆえ、歪んだ身体を与えられたかもしれないのですよ・・」
さすがにその言葉には自制心を保てはしなかった、激しい怒りが己を充たし「この売女が」と金切り声を上げてしまったのだ・・・
脚を大きく広げ、息を荒げ、ミーシャにつかみかかって、言葉を浴びせていた・・・
「俺にそんな口をきくことは、貴様であろうと、誰であろうと許すものか・・・」
「止めないか!」今しも殴りかかろうとしていたギムリを、そのポリアコフの言葉が制止したかたちになり、ギムリは荒い息を整えながら、ようやく首を振って己を抑えることができた・・・
「素人が・・」吐き捨てるようにポリアコフが言葉を重ねた・・・
「だからベルリンでは失敗したんだ、とモルニヤも言っていたぜ、トム・ミラー・・きゃんきゃん吼えるのはよせ、やることがあるだろう、その激情はそっちにむけちゃどうだい・・」
「口だけは達者でいやがる・・」そう嘲り返したが、ひとまず拳は緩め、降ろしていた・・
「どううまくいったというんだ・・ジョーカーにナット、エースまで雁首を揃えていて、結局失敗したじゃねえか・・」ミーシャに険しい視線を向け牽制しながらの言葉であったが、ポリアコフは肩をすくめて応じた・・・
「ハートマンが政治的権力を掴むことは、ここにいる誰も望んじゃいないだろう、事情は違っても、その利害自体は一致しているだろうに・・
得体の知れない力を備えた大統領の誕生なんざ俺は見たくもないし、カーヒナは弟の復讐のためだろうし、あんたも上院議員には含むところがあるのだろう、だったら女一人に気勢を上げている場合じゃないだろう、だいいちこの人にはハートマンに対する切り札があるんだぜ・・」
「口じゃなんとでも言えるだろうがな、そうだろう?」
そこでポリアコフが口を挟んできた。
「すべてが噂の域をでず、ただの憶測かもしれない、と・・・そうかもしれない、俺も気にはなっていたんだ、ミーシャの言うGift恵みとは何なのかをね・・」
「目に見えることの話をしようじゃないか、宗教的逸話で煙に巻くのはなしにしてほしいものだな」
そう応えながらも、場の主導権があのロシア人にうつってしまっているよう感じている、妙に存在感とカリスマがあり、彼が何かいいだすごとに、彼が場のリーダーであるかのように皆が注目するじゃないか・・・
忘れるんだ、ざわめくものはあるだろうが、しっかりと見据え、油断をしなければいい
そう己に言い聞かせていると、またポリアコフが先を促した「ともかく聞こうじゃないか・・」と・・・
ギムリが鷹揚に視線を向けると、ポリアコフは何も含むところのない、と言いたげな視線を返してきて、ギムリはつい喉をひくつかせて嫌な顔をしてしまったが、それにもかまわずポリアコフはさらに言葉を継いだ・・・
「あんたの舞台だぜ・・カーヒナ、さぁ話すんだ」
その言葉にギムリが表情をさらに険しくしていると、あの女が勝ち誇った笑顔を向けてきたのだ・・
そこでギムリはそっと決意し、それを胸に沈めた・・・
すべてが終わったとき、ミーシャの傲慢さに報いが必要となるだろう、そのためならば手を汚しても
構わない、と・・・
ミーシャは倉庫の入り口近くへ行き、衣服を丸めてくるまれた包みを持って戻ってきた・・・
「エースたちがモスクを襲ったときに、ハートマンもまた傷を負いました・・・そのあと彼らはすぐに立ち去ったのです・・」そこで言葉を止めて言いあぐねていた、ミーシャの心に淀んでいた闇と、そのときの痛みが蘇ってきたのだろう・・・
「何しろ弟もサィードもひどい有様で止めるどころではなかったのですから・・そして信徒たちも砂漠に散っていった・・その翌日私にヴィジョンが告げたのです・・再びモスクに立ち返れ、と・・・その言葉に従い・・誰もいないモスクで、わたしはこれをみつけたのです・・・
ハートマンが撃たれたときに、身に着けていたジャケットです」
そうして衣服をほどき、床に広げた・・・
そのジャケットは、グレイのチェックの入った地味な代物で、埃にまみれ、かび臭い匂いを微かに放ってすらいるが、右肩に不自然なほつれのような穴と、そこから腹部にまで及ぶ赤茶けたしみが見て取れる・・・
そしてさらにマニラ紙の封筒に入った紙束を取り出し、皆の前でパラパラとめくってみせた・・・
「密かにダマスカスに行き、4人のドクターにこれを見せました・・・彼らはいずれもこの血液がワイルドカードに感染したものだと証明しています・・ハートマンの血液はA+型でこれに一致していますし、ハートマンの着ていたジャケットだ、という話も聞いています・・・これがヌールに対する信仰の賜物でなくてなんなのでしょうか・・・」
「テロリストの医者の証明などあてになるものか・・誰のものだか知れたものでもあるまいに・・」
ギムリがそう息巻いて続けた・・・
「殆どの者がハートマンの血と信じたがっているようだが、俺はそうじゃない、身内で行った検査なら、その記録などいくらでも改竄できるじゃないか。そうだろう?」
そこでポリアコフが考え込むように頷いて応えた。「確かにそうとも言える」
「ならば直接襲えばいいでしょう」
そうして周りの顔を見回しながらミーシャは続けた。
「この恵みを使わないならば、直接手を下せばよい、と言ったのです、それでも構いませんよ」
その気風のいい啖呵にギムリは笑い声で応えたが、その笑いは喉に絡んだ痰に遮られてしまった・・・
「Christ(畜生)妙に寒気がしやがる」そして声を落として呟いた「ひょっとして武者震いかもな」
ミーシャは腕を組んで反抗的に応えた・・・
「もはや失うものなどないのでしょうから・・」
「いや待てよ、あんたの弟だってウージィを構えた守衛に囲まれていたにも係わらずあのざまだ、
あのときも椅子に縛り付けて、武装した人間に囲まれていたにも係わらず、俺たちがあそこを離れてから、一時間もたたなかったにも係わらず、しかもあの安全装置のない銃のような危険な男、マッキー・メッサーが他の連中を切り刻んだというのに、あの無害なはずの上院議員が怪我一つしなかったじゃないか・・」ギムリは唾を飛ばしながら続けた。
「やつは他人の行動を左右できるのじゃないだろうか、それがやつの力で、周りのエースをどうにかできるならば、直接というのは賢明ではあるまい」
ポリアコフが頷いて応えた。
「残念だが、俺の方もその裏づけがあるようだ、
ミーシャ、あなたは知らないだろうが、ベルリンでギムリと一緒にいたモルニヤというエースがいてね・・彼もハートマンを殺せたはずなのに、そうできなかったそうだ、彼が言うには、えらく感傷的になって忠誠心が揺らいだとのことだが、その行動は彼のこれまでの経歴とはまったく一致しないものだ、いわば汚点と言える・・つまり彼自身が何らかの影響を受けたという証人であり、その証言があるということだ」
ファイルがピーナッツを肘でつついて言葉をさしはさんだ・・・
「76年のあのとき」それはギムリを擁護するものだった
「そういえば行進を取りやめて、公園に戻るよう突然あんたが指示をだしたのも、ハートマンと話してからのことだったじゃないか・・」
それはギムリにとっても不愉快といえる記憶だった、もう11年たつというのに、今でもあのときのことを思い悩むのだ・・・
76年のあのとき、あんなことにならなければジョーカーの正当な権利を求める声は通じていたはずだというのに、結局全てを失うことになってしまった、あの暴動によってJJSは弱体化し、空中分解したようなかたちなって、ギムリもジョーカーに対する影響力のほとんどを失ってしまったのだから・・・
ベルリンのことだってそうだ、ミーシャを連れてきたことも思い悩まれてならないことではある・・・
だがその失敗の責めを負うべき人物が誰だかは今では明白ではないか・・・
「そうとも、あの糞野郎のせいだ、バーネットや他のナットの政治家との兼ね合いなど知ったことか、ともかくあの野郎は引きずりおろさなきゃならない、なぜならあいつは他の人間以上に危険といえるからな、アルドヴァルクを覚えているか?ピーナッツ、あいつはベルリンで死んだんだ、あそこで死んだのは彼だけじゃないぜ、あれはすべてハートマンの仕業だったんだ・・」
拳を揉みしだきながら、身体を震わせてピーナッツが応えた。
ギムリ、それはどうかな、実際ハートマンさんはジョーカーのために働いてくれてるわけだし、
それだけじゃなくて、ジョーカータウンにまで来て、僕たちに語りかけてくれてるんだよ・・」
「そうすりゃ疑われなくてすむものな、俺でもそうするとも、バーネットも確かに厄介だが、それ以上にハートマンはきな臭いといえるんだぜ」
「だからこそ行動を起こすべきなのです」
そこでミーシャが口をさしはさんできた。
「このジャケットと、ポリアコフの話が報道されれば、ハートマンを失脚させることができるでしょう・・・」
「そううまくいくかな、別の血液鑑定を持ち出して、これはベルリンの誘拐騒動に絡んだジョーカーによる捏造と言い張るだろう・・・
KGBとゆかりのロシア人に、テロリストの弟を手にかけた女が、夢でハートマンがエースであり、その能力であのことが起こったと言ったところで、潜在意識における罪の意識に対する責任転嫁としか思われはしないさ・・」
その言葉にミーシャの首筋が紅みをさしたのを快く感じながらギムリは続けた。
罪自体は消えやしないんだぜ、このBitchくそあまが
と内心でほくそ笑みながら・・・
「どれも明確な証拠とはなりえない」と・・・
そしてここぞとばかりに持論を展開してのけた
「だから彼に含みのない第三者を立てる必要がある、そうでなければ効果は期待できまい・・」
「誰かこころあたりでも?」
ポリアコフが実に効果的な合いの手を入れてきた。
その声にわきあがる感情を抑えながら、ギムリは応えた。
「強いてあげるならばクリサリスだろうな、ハートマンに対する個人的興味はあっても、怨恨はない人間で、しかもジョーカータウン一の情報通ときてはうってつけというものだろう・・」
「ハートマンに近い人間で効果はあるのでは、
セイラ・モーゲンスターンです」
ギムリの話を遮ってミーシャはさらに続けた。
アッラーの夢がハートマンを破滅させる人間の顔を示していました、その顔はセイラであって、クリサリスのものではありませんでした・・」
「それはそうかもしれないが、ハートマンが精神操作の力を持つとするなら、その愛人は真っ先にコントロールされてるんじゃないか」頭に膿がつまったように痛む、そのこめかみをさすりながらギムリが言葉を放り投げた。
「クリサリスのところにいくべきだろう・・」
「クリサリスの興味のたけは知る由もないとしても、クリサリスとてコントロールされていないとはいえないでしょう、しかも私のヴィジョンでは・・」
「ヴィジョンなんぞくそくらえだ・・そのたわごとはいい加減聞き飽きたぜ・・」
「ヴィジョンこそアッラーの恵みなのです」
ワイルドカードの賜物の間違いだろう、それならジョーカーだって受け取っているぜ・・」
そういいかけたところで、ポリアコフが立ち上げって倉庫の入り口に向かうのが目に入ってきた。
「どこに行くつもりだ?」
吐き捨てるようにポリアコフが応えた。
「これ以上かまってられるか、クリサリスなりモーゲンスタンなり好きなところに行けばいいだろう、幸運を祈りはするが、さすがに付き合っちゃいられない・・」
「つまり手を引くと?」ギムリが不快も顕わに詰問してのけた。
「たしかに共通の利害と言うものはあったが、今の話の流れからすると、俺は必要ないということになるだろう、なら俺は俺のやりかたでいくまでだ、また協力が必要ならば、そのとき声をかけてくれればいいだろう・・」
「ハートマンにすりよって危険を警告するという手もあるだろうしな・・」
その言葉に肩をすくめてポリアコフは応えた。
「もしあんたのいうような力が奴にあるのなら、
もう知られていてもおかしくないと思うがな」
ギムリとミーシャ双方を顎で示し、それからあっけにとられているファイルとピーナッツの横を通って出て行った、しかも静かにドアを閉めすらしていったのだ・・・
視線が自分に集まっているのを感じながら、ドアに不快な視線を送りつつ、言葉を吐き捨てた。
「たしかにやつのいうとおりだ・・必要あるまい」
「ならば私はセイラのところに行きましょう、力を貸してくれるはずです」
それを決めるのは貴様じゃないが、まぁいいだろう
ギムリは不承不承頷きながら応えた。
「ピーナッツにワシントン行きのチケットを取ってもらうといい、俺はクリサリスのところに行くがな・・」
そう応えながら手を当てた額がかなりの熱を持っている、さすがにしばらくの間は横になっていなければならないだろう、そうしばらくの間くらいは・・・