2006-03-01から1ヶ月間の記事一覧

「ワイルドカード」4巻第7章

Blood Rights リーアン・C・ハーパーようやく煙の晴れた場所を見つけたはずなのだが、若きラカンダン・マヤはそこでも煙にまかれたように咳き込まざるおえなかった。 誰かが残って見張らなければならない。 そしてミルパの大地に供されたあとの灰を清める必…

「ワイルドカード」6巻第2章

ラッツ・アレイ<鼠小路>、そこは死者であろうとも、肋骨を奪われるような油断のならない小路だ。 そこにジョーカーズ・ワイルドがあった。 鼠のような連中のためにあつらわれたような場所、それがラッツ・アレイなのだ。 そこから出るものは、まっさらな煉…