2010-05-13から1日間の記事一覧

第七章その1

ヴィクター・ミラン 午前7時 まるで傷ついたこころを隠すかのように 胸から太股まで安手のタオルで包み、 セイラは息を切らしつつ浴室から出てきて、 死後硬直にでも陥ったかのような心もちで、 「もはやタキオンには頼れない」とパソコンの 画面から油粘土…