2010-02-06から1日間の記事一覧

「手繰られしものたち」その31〜32

モルニヤは、手を膝に乗せ、縞模様のボルボにもたれて立っていた。 そこで深く息を吸い込むと、ベルリンの夜気に、ディーゼルの排気が 混じって違和感として感じられた。 この町自体、異邦人が一人で長く過ごす場所ではなかったのだ・・ そう己に言い聞かせ…