2008-11-29から1日間の記事一覧

「零の刻」その10

一時間ほど眠りに落ちていたらしい、気だるい疲れを感じながら目をさますと、ペレが後ろに立っていて、気遣わしげに見つめていた。 「大丈夫なの?」 「ああ、そうだな」 「以前のようにはならなかったわね」 「ならなかったな」手を見つめそう答えていた。 …