ワイルドカード6巻 その35
ウォルター・ジョン・ウィリアムズ
1988年7月19日
午後8時
筋ジストロフィーが何だって、ミズ・チャールズ、連中の浮動票の心配か?」
「Christ(この男ときたら)、!」
電話を通してそう響いてきたデヴォーンの声はいつもより無愛想に思える・・・
「Jerry‘s Kids(筋萎縮症児童養護協会)まで敵に回す必要はなかったと言っているのです」
あぶなっかしげに
「俺としてはフルール・ヴァン・レンスラーの首をしめてやりたいところだがね」
その呪わしい響きも気になりはしなかった・・
ジャックの頭は、<秘密のエース>のことで占められていたいたのだから・・